子どもの鉄分不足を補う2つの工夫とは?
前回の記事で
という記事を書きました。
母乳とミルクどっちがいいとかではなく、うまく臨機応変に選択しましょうという事でしたね。
今回は、子どもの鉄分不足にはどういう工夫が必要なのかを書いていきます。
離乳後期以降は赤身の魚肉、レバーの多用を
基本的には母乳で育児することはとても大切ですが、生後7、8 か月頃から体内の貯蔵鉄は減少しはじめ、生後9か月頃には鉄欠乏が生じる可能性があります。
その要因として、生後9か月頃からは離乳食も1 日3回となり量が増え、それに伴い乳汁の量は減少するようになります。
しかしこの時期はまだ鉄分の多い離乳食をそれほどたくさん食べることができず、乳汁には鉄分は含まれてはいますが、乳汁が減少するとそこに含まれている鉄分も減少することになり、そのため、赤ちゃんの体内では鉄が不足しやすい状態になるからです。
特に離乳後期(生後9~11ヶ月)以降は鉄分が不足しやすいので、離乳食に鉄分豊富な食材を使用しないと鉄欠乏性貧血に陥りやすくなります。
離乳食に含まれる鉄分は不足がちですが、鉄分を多く含み、さらに腸からの吸収もよいレバー・牛肉・鶏肉・赤身のさかなといった食品を多く使うといいかもしれませんね。
鉄分の吸収率を上げるには?
鉄分が大事なのはわかったと思いますが、では単純に鉄分が多く含まれている食材を口にすればいいか?と言うとそうではありません。
実は鉄分というミネラルは、あまり腸からの吸収率がそれほど高くありません。
なので鉄分の吸収率を上げる工夫が必要です。
ここでは簡単にできる2つの工夫をお伝えします。
①ビタミンCと一緒に摂る
少し難しい話になりますが、食品に含まれている鉄分は三価鉄という形態をしており、この三価鉄を二価鉄(簡単に言うとイオン化)に変換しないと腸から体の中には吸収できません。
その変換を手伝ってくれるのがビタミンCなのです。
なので鉄分を多く含むお肉を食べる際に、ビタミンC豊富な野菜や果物を同時に摂取すると鉄分の吸収率が上がります。
②タンパク質を摂る
先ほど、鉄分を吸収する為には鉄分をイオン化しないと体の中に吸収できないので、ビタミンCを一緒に摂りましょうと書きました。
実は、もう一つ鉄分をイオン化してくれる物があります。
それが胃酸です。
通常我々は、鉄分を胃酸によってイオン化し体の中に吸収しようとしています。
なので胃酸を多く出せば、鉄分がきちんとイオン化され吸収する事ができます。
では、胃酸を出すにはどうしたらいいのか?
それがタンパク質なのです。
タンパク質を摂ると、胃から胃酸が出るようになっているので、鉄分を摂る際にはタンパク質も一緒に摂るようにしましょう。
まとめ☆彡
鉄分の吸収率を上げる工夫は
①ビタミンCと一緒に摂る
②タンパク質を摂る
でしたね。
是非、参考にして日常生活にとりいれてみてください。

クマ臓

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