おやこ@中山で菌活!!
こんにちは。
ささやんです。
突然ですが、みなさんこの画像を見たことありますか?
これはハマテラスを運営しているNPO法人presentsのFBページのカバー写真です。(ページにいいね!を押していない人はいないですよね?いたら今すぐに押してごらんなさい。)
なんとも可愛らしい女の子が2人で、伊勢海老入りの味噌汁を「熱くてまだ飲めないよー。フーフーして♡」とおねだりしている場面ですね。
「はぁ?キモッッ!」って声が聞こえてきましたが、つまりそれはこういうことです。
鮮明な画像よりも、少しボヤけている画像の方が自分の想像力を働かせ、脳の中で映像を補正させることに繫がり、勝手に自分の見たい世界を見せてくれるもの。これってとてもウキウキした気分になれますよね。人間というのはイメージを勝手に膨らませ、自分が見たい世界を生きているものなのです。幸せな生き物!!人間バンザイ!!!
さて、皆さんは「菌活」という言葉を聞いたことがありますか?
「聞いたことはあるけれど、菌活ってなんのためにやるの?」
「菌活ってなんだか面倒くさそうだけど、何をすればいいの?」
今日はそんな皆さんの声に少しだけお答えしたいと思います!少しだけよ。
菌活とは?
そもそも菌活って何でしょうか?
菌活という言葉を辞書で引いても残念ながら出てきません。そこでグーグル先生に聞いてみるとこんな一文が出てきます。
「菌活」とは、身体に良い働きをする菌を積極的に食事から取り入れること。さらに自分の腸内に棲んでいる良い菌(善玉菌)を育てて、腸内環境を整えることをいいます。
つまり、腸内環境を整えるために食事から善玉菌を意識的に摂取することと、善玉菌に優しい生活を菌活というわけですね。
そして以前も何度か書いているように、腸内環境は免疫力に大きく関係しています。なので菌活をすることは、免疫力のアップにも繋がると考えることができます!今年はインフルエンザが大流行していますが、菌活でウイルスに負けないカラダを作りましょう!!
食事と免疫の関係
免疫と腸の関係
以前にも記事に書いた通り、腸には莫大な数の細菌が棲息しています!(100兆〜1000兆とか!?)もはや「ヒト」を語る上で「微生物」との関係は切っても切り離せません。
そんな莫大な数の微生物たちと共同で生きてきたのがヒトの歴史。最近は腸内細菌についての研究も多く行われており、人間の免疫の約6割が腸に存在しているとも言われています。
善玉菌は腸内を酸性にすることで悪玉菌の増殖を抑えたり、食中毒や病原菌による感染の予防、また発癌性をもつ腐敗産物の産生を抑える働きがあります。
また腸内細菌は体内でビタミンを作り出してくれます。
このことから腸内環境のバランスが崩れた状態では、全身の免疫系が過剰に活性化されてしまい、慢性的に炎症が起こるなど様々な病気の原因に関わるとの報告もあるのです。
腸を労わる食事とは?
そんな重要な仕事をしている腸内細菌ですが、その構成の割合は環境の影響を受けて変化し続けます。
例えば部屋の換気の良し悪しや、土に触れる機会の有無など
そして何より「何を食べたか」といった食事の影響を多大に受けるんです。
例えば南アフリカの人たちに2週間だけ西洋風の食事を摂取させたら、腸内環境が悪化したという論文も出ています。
では、どのような食事が腸に良いのでしょうか?私がおすすめしたいのがタイトルにもあるように「菌」を摂取すること。これは決してウ〇コを喰えと言っているわけではありません。
正しく言えば、菌そのものを摂取するというよりも「菌が喜ぶ」食事をとることです。代表的な菌が喜ぶ食事には以下のようなものがあります。
・発酵食品
・無殺菌のチーズやヨーグルト
・穀物
・水溶性食物繊維(青ネギやセロリなど)
・泥のついた野菜(無農薬のものを洗いすぎずに食べる)
・ポリフェノール
・オリゴ糖
このような食事が腸内環境を良くしてくれることがわかっています。菌を直接取り込むことと、菌のエサになる炭水化物を摂取すること!それが「菌活」!!
乳酸菌を摂取する
「乳酸菌が腸に良い」というイメージはみなさんお持ちだと思います。テレビのCMでも「乳酸菌が腸に効くぅー!」みたいなことをよく言われていますよね。乳酸菌は私たちの腸内環境を良くしてくれる代表的な善玉菌です。彼らは発酵の過程で乳酸という酸っぱい酸を作り出すので、乳酸発酵の食材は少し酸味が強く感じるかもしれません。
本日はそんな乳酸菌を体内に取り込むのに効果的な食材をご紹介します。
ちなみに「生きて腸まで届く」などの謳い文句の商品もありますが、乳酸菌は生きた状態でなくても腸内細菌のエサとなり、腸に良い働きをしてくれることが研究でわかっています。
ぬか漬け
ぬか漬けは日本人のソウルフード!
ぬか漬けとは、米糠に塩や水を混ぜて作った「ぬか床」に野菜を漬けることで作ります。米糠は玄米を精米して白米にする際、削ってしまう米の外皮のこと。ここには栄養素が豊富に含まれているんです。
そして野菜には乳酸菌や酵母などの微生物がついています。米糠に含まれる栄養素はそれら微生物のエサとなるためそれらを分解し、乳酸発酵することができます。
漬物に含まれる乳酸菌は植物性乳酸菌がメイン。
乳酸菌には動物性と植物性があり、どっちが良いとか悪いとかではないのですが、植物性乳酸菌の方が過酷な環境に強いという特徴があります。そのため大量の塩を入れたぬか床の中でも生き生きと発酵することができます。(塩を大量に入れると腐りにくくなるのは、本来微生物にとって過酷な環境であるから!)
そしてそして、みなさん気づいていないと思うのですが、画像はぬか漬けではなくピクルスです!!
ヨーグルト
ヨーグルトもかなり身近な発酵食品ですよね。乳に乳酸菌や酵母を混ぜて発酵させて作られます。
日本人には体質に合わないという意見もチラホラ聞きますが、ヨーグルトの日本での歴史も古く、7世紀には伝わってきたとの話もあります。(ちなみに起源は7000年前とか言われています)
ヨーグルトが体質に合わない理由の一つは「乳糖不耐性」や「カゼイン」の問題。日本人の7割〜9割は乳糖不耐性という牛乳の成分である「乳糖」を分解できない体質であると言われています。
また「カゼイン」というタンパク質はアレルギーの原因となりやすい物質です。カゼインは熱にも強く、発酵しても形を変えないため牛乳のみならずヨーグルトやチーズにも含まれることが多いもの。
では、ヨーグルトは摂取して良いのでしょうか?やめたほうが良いのでしょうか?
その答えは・・・
実は・・・
ジャジャン!!
知るか!
「はぁ?ザケんなよ!!」という怒りの声は聞こえません。皆さん優しいのは分かっているから。
このような「個体差」は正直僕にはわかりません。あなたの体のことはあなたが一番分かるでしょう?だから食べてからの身体の反応を見たり、毎日続けていたものをしばらくやめてみた時の身体の変化を見ていくことが大切!
ちなみに僕は牛乳を飲むとお腹を下すのですが、ヨーグルトは基本的に大丈夫です。だけど現代の牛乳には「遺伝子組み換え食品の飼料」や「ホルモン剤・抗生物質」などの問題もあるため、僕は豆乳ヨーグルトを食べています。
キムチ
日本人のソウルフードがぬか漬けだとしたら、お隣韓国人のソウルフードはキムチ!韓国では「良いキムチを作れる女性は良い妻となれる」という言葉まであるらしいです!皆さん本場のキムチを食べたことはありますか?
実は日本で売られている市販のキムチのほとんどは「キムチ風漬物」です。原材料名を見れば「アミノ酸調味料」などの化学調味料で味付けされたものがほとんど。乳酸発酵などされておらず、酸味がありません。
なので菌活としてキムチを食べるなら手作りに限る!もちろんこれはキムチに限らず、発酵食品全般に言えることなのですが・・
そこでキムチの作り方をサラッと紹介
- 白菜を1日塩漬けにする。
- 水で洗い、唐辛子、ニンニク、ニラ、アミエビ、魚醤、昆布や煮干しなどのダシをまぶして壺で漬ける。リンゴなどを入れるとまろやかになるとのこと。
- 4〜5日ほど発酵させて完成。
どうですか?以外と手軽にできそうですよね?でも発酵食品の良いところでもあり難しいところは「思い通りにいかない」というところ。だって仕込むのは人間の仕事でも、発酵するのは微生物の仕事ですから!!
おやこ@中山
ということで、本場のキムチを食べたいという方は自分で手作りすることをオススメしますが、でも「本場」っつーのは韓国で食べることを言うわけで、でもそんな時間も金もねぇっつー人もいるわけで・・
そこでご紹介するお店がこちら!
本場韓国料理のお店「おやこ」さん!!
JR横浜線の中山駅らへんから徒歩5分くらいのところにある、焼肉とか鍋とか韓国家庭料理を食べられるお店らしいです!
写真が美しく撮れないのが致命的ですが、韓国人は肉のこだわりがすごい!という噂の通り、美味しいお肉が食べられます。
韓国出身の女将さんと、日本人のご主人が営むお店。女将さんの手作りであろうと思われる「本場韓国のキムチ」が中山らへんで食べられます!
写真が美しく撮れないのが致命的ですが、本場韓国のキムチはさすがの乳酸発酵!酸味も強く腸に効く〜!!
ぜひ本場のキムチを食べたい方は行ってみてください!
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140207/14028137/
韓国料理屋ならどこでも食べれるかもしれませんが。
乳酸菌飲料の落とし穴
さて、最後になりますが一つだけ覚えておいていただきたいことがあります。それはヤク〇トとかカ〇ピスとかの、俗に言う「乳酸菌飲料」
「乳酸菌は体に良い」という情報を受け取り、単純に「じゃあヤ〇ルトでも飲もう」となる人も多いと思います。
しかしその原材料名を見ると「ぶどう糖果糖液糖、砂糖、脱脂粉乳、香料」と書かれています。
つまり「糖だらけ」ということ。
菌のエサには確かに糖分が必要です。しかし「乳酸菌」ばかりに気を取られてしまうと、知らぬ間に大量の糖分を摂取してしまうことになります。
これは決して乳酸菌飲料を否定しているわけではなく、糖分が多いということを知っておいてほしいのでオマケの情報です・・・

発酵系PT ささやん

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